百瀬

一体何が気に入らないのか

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 新年も明けて随分たってしまいましたが、 それ以上に前回の更新からすごく時間が経ってしまいました。 私は折しもiPhoneを水没させて電源を入れないようにしているので 手持ち無沙汰で、…

「卵を読んで」

制服が夏服に変わった頃、中学生である私は国語の教科書を右手の指先でつまみながら授業の成り行きを眺めていた。 机の上には私の両腕の肘から下がおおむね投げ出され、合板の机の天板は肌からうすく滲みだす汗を迷惑そうに受け止めている。 肋骨が折れてい…